The 15 Best Movies of 2020
- ish
- 2021年4月10日
- 読了時間: 5分
更新日:2021年7月1日
2020年に日本公開または配信された作品で優れているなと思った作品を選んでみました。
コロナ禍で、あれほど足繁く通った劇場も遠のき視聴は全てネットです。
ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD (2019/USA)

The Invisible Man (2020/USA)
リー・ワネル監督が作り出す世界観がどこか歪んでいる。作家性が随所に滲み出ているのだ。たとえば前作の映画『アップグレード』の近未来感。正直気色悪い亀の甲羅のようなスポーツカーにクシャミで相手を殺す暗殺者やマッド・サイエンティストの陰謀。今までのハリウッドとは明らかに違うフィルターで世界を捉えているのが面白い。ホラーというジャンルよりもその作家性に惹かれる。
ジョーダン・ピールの『ゲットアウト』の大ヒットで美術や映像もグレードアップしたブラムハウスは今後も目が離せない。

Les Misérables (2019/France)
ラジ・リ監督の衝撃のデビュー作。説明不要!とにかくものすごくパワフルな映画。 https://fansvoice.jp/2020/02/29/les-miserables-ly-interview/

Da 5 Bloods (2020/US)
名作ドラマ『WIRE』の隠れた名優クラーク・ピーターズとデルロイ・リンドー主演。病を伏せて出演した故チャドウィック・ボーズマン。役柄に相応しい神がかり的な演技を見せている。スパイク・リーは映画『セントアンナの奇跡』では第二次世界大戦従事者に。ベトナム戦争従事者に金塊というリスペクトを贈る。

A RAINY IN NEW YORK (2019/US)
エル・ファンニングかと思ったらセリーナ・ゴメス?!恋は気まぐれな天気そのもの。ウッディ・アレンらしいNY愛の詰まった傑作だが・・・米国では公開禁止になってしまった。ハーヴェイ・ワインスタインに端を発した#MeToo運動にウッディ・アレンも訴えられたからだ。ウッディお前もか!・・・いい作品だけに本当に残念。

The Current War (2019/USA)
電気が発明された時の人々の驚きと感動は我々の世代ではiPhoneが販売された時あの感じに近いかもしれない。

Fighting With My Family (2019/USA)
フローレンス・ピューの役作りが完璧で素晴らしい。
愛すべきファミリー映画。

The Hummingbird Project (2018/USA)
このあまりにも途方もなく結果として無意味な挑戦に挑む人々の姿が愛おしい。

Parasite (2019/Koria)
登場人物たちがみんな個性的で人間味溢れる演出でスグに引き込まれる。あの扉を見てフォン・トリアーの「ハウス・ジャック・ビルド」を思い出した。トリアーの扉は地獄の扉だったわけだけど・・・

The Devil All The Time (2020/US)
米国の田舎で暮らすある一家を通して、戦争と暴力のアメリカの歴史を描く。暴力に呪われた国アメリカ。テーマは暗いけれど監督の手腕と俳優たちが一流で最後まで一気に観れた。原作者がナレーターをやっているのだが、日本では翻訳が出ていないのが残念。ちなみに僕が米国で出会った人たちはみんな明るくて大らかな人ばかりだったけれどね。考えてみれば日本の歴史はもっと陰湿だよね。

TENET (2020/US)
スサンネ・ビアの傑作ドラマ「ナイトマネージャー」をベース?!にタイムループ映画にしてしまったノーランの映像新体験型SF映画。

MANK (2020/US)
脚本家マンクことハーマン・J・マンキーウィッツが名作「市民ケーン」の脚本を手がけた経緯と彼がこめた想いをフィンチャーの父親の遺稿をもとに映画化。
当時のメディア王ウィリアム・ランドルフ・ハーストはフェイクニュースを使って世論を誘導し戦争を起こさせ大儲けした人物 。その絶大な権力を持った人物を脚本で告発し、それを映画化したオーソン・ウェルズ。そのエピソードを脚本にまとめたジャーナリストでもあったジャック・フィンチャー。その遺稿を長い年月をあたため映画化した息子デビッド・フィンチャー。彼の映画プロダクションの名前は『プロパガンダ』父の物語を語るも者の矜持をデビッド・フィンチャーはしっかり受け継いでいる。干されることが怖くて何も言わない日本の映画界やTV界は本当に屑の集まりだ。

I'm Thinking of Ending Things (2020/US)
二人のジェシー。二人の男女。二人の怪演俳優。ジェシー・プレモンスとジェシー・バックリー主演。ジェシー・プレモンスはブレイキングバッドとファーゴ2でジェシー・バックリーはチェルノブイリとファーゴ4でその存在を感遺憾無く発揮している。

Blindspotting (2018/US)

Blow The Man Down (2020/US)
掘り出し物ノワール映画。

MOTHERLESS BROOKLYN (2019/US)
トム・ヨーク 『デイリー・バトルズ』のテーマ曲にやられた。

I'm Your Woman (2020/US)
70年代風のポスターに惹かれた。壁を挟んだ向こうで起こるクラブのシーンでの従激戦。アクションを見せないアクションはやっぱりちょっと物足りない。また旦那の裏の顔がどれだけ酷いかも伝聞でしかないのはやっぱり物足りない。美術もファッションも映像もいいだけにもう一つ頑張って欲しかった。

THE TRIAL OF THE CHICAGO 7 (2020/US)
民主主義は生き物だ。植物のように放っておけばあらぬところに根や葉を伸ばしたり水を与えなければ枯れてしまう。常に感心を持って育てなければ日本の自民党政治のようにグロテスクで悍ましいものになってしまう。米国は常に激しく戦い続けている。その一つの証がこの映画。

WASP Network (2020/US)
名監督オリヴィエ・アサイヤスの作品にしては少しまとまりが悪い気もしたけれど各国のラテン系俳優たちが一堂に会しているので必見。ペネロペ・クルス、エドガー・ラミレス、ワグネル・モウラ、ガエル・ガルシア・ベルナル、アナ・デ・アルマス、レオナルド・スバラグリア

John Wick: Chapter 3 – Parabellum (2020/US)
Knives Out (2019/US) 1917 (2019/UK)
The Informer (2019/US)
UNCORKED (2020/US)
THE BANKER (2020/US)
SERGIO (2020/US)
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